前回は、『ぬいぐるみ療法』をお伝えしましたが
今日は、身近にぬいぐるみなどがない時
人中にいる時など
どこでも使えるメソッドです。
それは、『ぐるりと周りを見回して、目が喜ぶものを探す』
私たちは、驚いたり、怖くてすくんだりすると、硬直してしまいますよね。
その固まった状態から、解放するために
まず、目を、そして首を動かしてみます。
周りにあるものを目で追っていくことで
今、ここ、この瞬間に戻ってくることができます。
不安になっている時は、たいてい考えの方に気を取られていますよね。
ああなるんじゃないか?
こうなったらどうしよう・・。
エネルギーが上に上がって
地に足がついていない状態になってしまいます。
前回もお伝えしたとおり、
そんな時には、脳の中の偏桃体から
「危険だ!」信号が発信されています。
そこで、ぐる~っと一周あたりを見回して
目が喜ぶものを探します。
壁にかかっている絵が目に入るかもしれません。
屋外なら、お花や、電線にとまっている鳥などが目に入るかもしれません。
(今まさに、電線でカラスが毛づくろいをしています。)
1つ見つかったら
自分がそれのどこがいいと感じているかを
意識してみてください。
例えば、カラスさん。
のんびり毛づくろいをしている様子が愛らしいな~ とか
そして、その良い感じを感じてみてください。
すると、どうでしょう?
今、不安を感じていますか?
「あれ、今は感じてない。」って気づきますね。
これには、ちゃんと理由があります。
脳の中の前頭前野というところが働いて
時に暴走しがちな偏桃体を、静めてくれるからなのです。
難しい話はやめておきますが
落ち着いて、冷静な判断をしてくれる
この前頭前野がよく働いてくれると
危険信号が鳴りやんで
不安でドキドキするような
身体の反応も治まっていくという仕組みなのです。
どうぞ、不安な時には
今、あなたの身の周りにある
心地よいものを
ぐるっと見回して
見つけてみてくださいね。
自分がどんなものが好きなのか
どんなものに癒されるのか
自分と仲良くなるための一歩にもなりますよ。